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 スーツのお手入れの極意とは・・・




        同じスーツを連続着用しないことが大原則!

一日着ていたスーツは、汚れたうえに曲げジワや座りジワ、汗など、相当ダメージを受けているもの。ゆえに連続着用はダメージの蓄積に繋がるので、1日着たら最低でも2日は休ませることが大切です。そしてその日のうちにケアするのが基本中の基本!!安易に考え、放っておくと、生地を傷めるどころかスーツの寿命が短くなってしまいます。後々泣きを見るくらいなら、帰宅後、たった数分の時間を愛着をもってケアにあてましょう。



          まずはハンガーに・・・

どんなに時間がなく疲れていても帰宅後は、まず、部屋の窓や扉を開放して空気の通りを良くし、ハンガーにかけること!ハンガーは針金のような細いものではなく、肩先部が肉厚で背中の丸みに沿った前方にゆるくカーブしたものを使用して下さい。パンツは2箇所クリップの付いたハンガーにすそを上にして逆さに吊るすと、腰まわりの重さで自然にシワもとれ、クリースも延ばせます。そうすることで吸い取った湿気を発散させることも出来ます。ただし、この時にジャケットやパンツのポケットの中に何か入っている場合は必ず全て取り出して下さい。型崩れの原因になってしまいます。

           そのあとはブラッシング!

天然素材(豚毛や馬毛)の洋服ブラシで衿裏やラペル裏から、肩まわり、袖口やパンツのすそ口にまで、ブラシの毛先を繊維に対して直角に当て上から下へ手首のスナップを利かせて、ホコリを誘い出す気持ちで軽くそして払い飛ばすように、常にひとつの方向にブラッシングします。ブラッシングとはホコリを落とすだけではなく、生地の繊維をキメ細かく整えることに重要な役割があります。よいブラシで正しいブラッシングをすることで、ホコリを落とし、生地を整え、光沢ある綺麗なスーツを末永く保つことが出来るのです。

     一晩は風通しの良いところでゆっくり陰干しを

部屋の窓や扉を開放して空気の通りを良くし、通気性のいい環境づくり心掛け、一晩風通しの良いところで陰干しをし、ハンガーに休ませましょう。そしてたてジワが出来ないようにボタンをはずし、ジャケットのボタンホールを上にして、左右の肩のズレがないか確認して真っすぐにハンガーに吊るします。ウールには、休ませると自然にシワがもとに戻る性質があります。この復元力を利用しハンガーに吊るして放っておくだけでも、大半のシワ消えていきます。しかしその回復力のスピードが大変ゆっくりなので、そのまま一晩風通しの良いところで陰干しをし、しっかりと乾燥させ、ハンガーに休ませることがスーツを長持ちさせることにも繋がります。

      のこったシワには霧吹きやスチーマーを!

休ませてもうまくシワとれない時や臭いが落ちにくい時には霧吹きやスチームアイロンの蒸気をあてると良いでしょう。

ジャケットの場合、ハンガーに吊るしたまま、シワの寄っている部分にきれいな水でほんの少し霧吹きか、もしくはスチームアイロンの蒸気をあてます。この時に熱がこもり過ぎないよう適度の間をあけて下さい。適度のしめりはシワの回復を早めてくれますが、但し、あまり沢山の霧や蒸気をあて過ぎるとしめりの残ったままの状態になり、かえってシワを増やす原因になってしまいますので気をつけて下さい。

パンツも同様ですが、霧吹きでとれない場合はアイロンしかありません。その時は必ずあて布を使って下さい。まずパンツを裏返しにして、腰まわりや股など表面からあてにくい部分からはじめます。この時のあて布はバスタオルのような大きい物を少し丸めて詰め込んだ方が、立体な部分には最適です。そしてアイロンを強く押しあてるというより、蒸気とアイロンの重さを利用した力くらいが良いでしょう。次に抜けた膝も裏面からあてます。この時は、通常の薄いあて布であてて下さい。裏面ですと表面より綺麗に真っすぐに仕上がりやすいためで、蒸気を利用しあてて下さい。そして今度は表面に返してクリース(折り目)を下から上へあて、つけていきます。

       クローゼットの詰め込みすぎにご注意

湿気が抜けてから収納しましょう。この時に折り目が正しく合っているかをキチンと見てください。そしてビニールカバーは掛けず、スーツとスーツの間には、必ずラペルとラペルが当たらない程度(最低でも2〜3センチ)間隔での収納を心掛けてください。




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